Mabataki No Soko

虫取り網片手に朝から　日が暮れるまで走りまわってた日
　廊下で擦れ違っただけで　眠れないまま過ごした夜

どうしても手に入れられずただ哀しんでいた
でも本当は欲しがる自分がもっと哀しくて
　
　駅まで一緒に歩くのが　どんな約束より確かだった日
　悔しくて泣きながらノート何ページも書きなぐった夜

思い出したいことも　忘れられないことも　今を引けば何も残らない
　通り抜ける風が冷た過ぎても　信じる強さが優しさになるから

強くなれば鈍くなると嘆いていたけれど
経験がくれた強さだから深くなれるのさ

　ほんの少し言葉の空いた　　息遣いに寂しさを感じた日
　止まらず話してる仕草に　嘘を見付けて決意した夜

思い出したいことも　忘れられないことも　今を引けば何も残らない
　渇いた痛みに傷つけられても　想い出に生きるにはまぶし過ぎるから